2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ぐらぐらの心に、大切の積木を重ねていくと、いつ崩れてもおかしくないという恐れから、その美しさの傍らに脆さが飛び出ていて、ゆえに視界は淡く儚くなり、次の積木を持つ手は震え、もういい、どうかこのまま、と祈ることしかできず、ただ立ち尽くすばかり…
悲しいことに、伝わらないのなら自己満足でしかない。
「泣かないで、泣かないで、泣かないで!泣かないで、泣かないで?泣かないで、泣かないで、泣かないで。泣かないで?泣かないで、泣かないで…泣かないで、泣かないで」 思わず笑ってしまった。なんで君も泣くの。
大切なものが増えていくと、その分だけ、自分の心が表面化されている気がしている。最初は得体の知れなかった心という領域が、大切なものが分かるにつれて埋まっていく感覚がする。逆に、大切なものを失うにつれて空いていく感覚もする。 厄介なのは、得て失…
「当然」「自明」「当たり前」とかいう主観を押しつけるのはやめて。 主観でないというなら説明してみせて。
「いかないで」 二人を隔てるテーブルにグラスは一つ。注がれた水が採光を反射して、きらきらと輝いている。なるほど生きている。 「ごめん」 そうして彼だけ行った。残された彼女はただひたすらに涙に暮れて、それでも、グラスを一気に呷った。 それでも、…
人を見下すことで自己を保つ試みは、人間らしいと言えば腥く、それ自体なまめかしいものの、やはり醜くて、愚かで、飽き飽きする。分かった気になっているのはどちら様? ただ、口惜しいのは、この言明もそうだということだ。
いなくなるなら与えないで、と切に願う一方で、いつかは皆いなくなるのだから、それが叶えば私は何も得ることができないな、とも思う。得るということは、それとの別れを受容するということなのだ。
愛に飢えるだけが人の魅力だと思いたくないから、適当に選んだ小説のどれもに、愛を分かつ場面が描写されているのを見るたび、ああまたか、とうんざりする。
世の中のすべて、馬鹿馬鹿しいと思うことがある。そう思うこと自体も馬鹿馬鹿しくて、だから始末に負えない。
何かを選ぶということが、何かを棄てるということならば、私は何を抱えていくのだろうか。
決心したと思っていながら、心に不安が張り詰めていて、ここ最近は苦しい。不安だけを帯びながら、その理由が判然としないのだから、心というのはやりきれないと、つくづく思う。 言ってしまえば「新しい環境への不安」で、そう表すと少しだけ気が楽になるの…
ずっと変えよう変えようと思っていたけど、良い機会に恵まれたから重い腰を上げました。これからもよろしくお願いいたします。スッキリした。