愛に飢えるだけが人の魅力だと思いたくないから、適当に選んだ小説のどれもに、愛を分かつ場面が描写されているのを見るたび、ああまたか、とうんざりする。
世の中のすべて、馬鹿馬鹿しいと思うことがある。そう思うこと自体も馬鹿馬鹿しくて、だから始末に負えない。
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