げらげら

ノンフィクションとは限りません。

恋する小惑星のOP

いまはじめて、恋する小惑星のOPが四話毎に変わっていることに気がついた。

どうやらいくつかの点で変化しているらしいが、自分が気付けたのは、みらが空を見上げると、幼少のころのみらとあおが星空を眺める場面が描かれ、地学部の活動の様子がリズムに合わせてその星空に立ち現れるという、サビの部分だった。調べてみると、①1-4話版 ②5-8話版 ③9-12話版の三種類あって、それぞれ、その四話分に関連するカットが現れていた。だから例えば、1話の段階で、1-4話に関連するカットが前倒しで現れていたのだ。

リアタイしていたときにはまったく気がつかなかったので、とても驚いた。それでもう少し観察してみたら、思わず感慨深くなったのだ。

なぜなら、これらのカットがみらの視界だと考えられるからだ。実際、まずどのカットにもみらが現れないし、例えば屋上での昼食(①)や、ミネラルショー(②)のカットの目線をとれる登場人物はみらしかいない(さらに、③にはより決定的なシーンがある)。加えてこれらのカットは、本編の場面と関連はあるものの、どれも新たに描き下ろされている。これは、作中のカメラの視点ではなく、みらの視点を意識して、新しく描かれたと考えられるのだ(②のモンロー先輩の彩色のカットだけは説明をつけられないが…)。

みらが空を見上げると、幼少の二人が星空を見上げていて、みらのこれからの光景が現れる。これはまるで、OPテーマ「歩いていこう!」の

うつむいた先にも 見上げている先にも

きっと未来は待っているよ

という歌詞の一節と心地よく響き合っているかのようだ。OPのみらなのか、幼少のみらなのかは分からないが、どちらにしても見上げた先、これから先で待っている、みらの未来の断片がふっと、姿を見せてくれたように思えてならない。